九大家庭教師の会——九州大学(理系前期)化学解答速報

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updated 2017-03-10
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九州大学 理系前期 化学 解答速報

この解答速報は、九大家庭教師の会・九大研の現役九大生が作成したものです。
名だたる予備校の先生方のような立派な解答は作れないかもしれませんが、その分、逆に「受験生でも書けそうな」「受験生にも馴染む」解答を目指して作っていこうと考えています。

解答速報について、「この答でもいい?」とか「この答間違ってない?」といった質問がありましたら、どんどんLinkIcon質問ルームにお寄せください。作成した九大生がお答えいたします。

注意 この解答速報は、九大家庭教師の会・九大研理科が独自に作成したもので、九州大学とは関係ないものです。大学へのお問い合わせはおやめください。
また、解答の正確さについて保証するものではありません。自己採点等なさる場合は、自己責任のもとご利用下さい。
なお、この解答速報に関するメール・電話等でのお問い合わせ等は、原則として受け付けておりません。メール・電話等でのお問い合わせはご遠慮ください。

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分析

全体概観

難易度(平年比):やや易

全体的な難易度は平年とあまり変化がなかったが、[1]、[2]が易化しているためその分だけ下がったように感じられる。(ただし、[1]は例年の難易度であっても国立大学の理系に進もうという諸君ならばしっかりと得点をしてほしい範囲ではある。)
問題構成としては典型的な九州大学の問題、といったところで、量も平年並みか少し少ないか程度であったから、きちんと準備した者がきちんと得点できる問題だったであろう。

〔1〕化学結合の分類、原子の周期律

難易度(平年比):易

毎年出題される理論科学の基礎問題である。毎年恒例の問題であるあたり、ややもすれば無機化学や有機化学に偏重しがちな受験生に、「イオン化エネルギーや電子親和力、電気陰性度は軽視せずにしっかりと勉強していただきたい」、という九州大学側からの意図が感じられる。ただ、今年の問題は簡単「過ぎる」と言って良いくらいのレベルで、ほとんど差がつかなかったのではないだろうか。
九州大学の入試にも毎年のように出ることであるし、この分野は化学の最も根本となる範囲なのであるから、新高3生はまずこの分野をしっかりと学習することを薦める。

〔2〕気体の発生、酸化還元反応、化学平衡

難易度(平年比):やや易

銅の各種酸に対する反応の問題である。この問題は「無機化学における銅の範囲」として理解するのではなく酸化還元反応の一環として理解していただきたい。(D)に関しては接触法を理解していれば解答できる。九州大学では、工業的製法は直接的に出題されることは少ないが、間接的にその知識を問う問題は出題される。油断しないように。

〔3〕酸塩基反応・酸化還元反応

難易度(平年比):平年並み

酸塩基反応と酸化還元反応の知識及び計算力を問う問題。化学において量を扱う計算は基本であるため、十分に演習を積んでおく必要があるだろう。また、各種酸化還元反応をすぐに導出できることが必要である。
新高3生は、各種の酸化剤・還元剤の半反応式をすぐに作れるようになるようになってもらいたい。(半反応式を「覚える」のではなく、酸化剤・還元剤とそれが「何になるか」だけを覚えて、その上ですぐ作れることが重要である)

〔4〕熱・気体の状態方程式

難易度(平年比):平年並み

物理選択者がやや有利になる熱・気体の状態方程式の問題である。反応の前後の気体分子の変化を正確に追いかけつつ、温度や体積の変化を把握していれば問題なかろう。計算は少々ややこしかったが……。
新高3生の生物選択者は、物理選択者と比べて熱・気体の状態方程式に関する演習量が少なくなりがちなので、自覚的にこの分野の演習を積んでほしい。

〔5〕有機化学

難易度(平年比):平年並み

有機化合物の同定に関する問題である。計算の際、0.01mgの桁のごく小さな差を「誤差」として処理しなければ計算量が増大するので、キリのよい数字となるように概数を用いるとよい。
こういう誤差を含んだ数値が与えられるのは、難関大入試にはままあることと知っておいてほしい。なお、そんなことになるのは、何もいじわるをされているのではない。「実験値を再現しているから」である。実験値は誤差を含むので理論通りにはならないことも多く、どこかで概数処理が必要になる。

〔6〕高分子化合物、多糖類

難易度(平年比):やや易〜平年並み

各種高分子化合物に関する問題である。高分子の繰り返し単位がどれだけの「割合」変化したかを考えれば、アセチルセルロースの計算問題もさほど苦は無い。知識的にも基礎的な高分子のみで構成されているので、計算ミスに気を付け、対処しよう。

難易度表記の「平年」は、ここ五年の九州大学入試の同科目の平均的難易度をさすものです。